これ以上、失うものは何もない!! 人生の行止まりにつき当たった39歳のボクサー。やりたいことなど、今まで何一つなかった19歳の青年。一歩も引けない二人の男の人生を賭けた、一度きりの戦い!
往年のヒーローだったボクサー、テシク。昔、アジアンゲームのシルバーメダリストとして名を馳せた彼は、ギャンブルで膨れ上がった借金と、経営していた工場の火事によって、すべてを失います。
彼が唯一できるのは、殴り殴られること。いまは、路頭で、「殴られ屋」としての生活をしています。
しかし、噂を聞いてやって来る借金取りに稼ぎを毟り(むしり)取られ、辛い日々を送っていました。妻からは、離婚を要求され、息子とも一緒に暮らすことが出来なくなったテシクは絶望します。しかし、再び希望を抱いて、新人王決定戦に出場する決心をしますが…。
もう一人の主人公、いいかげんな人生を送っている19歳の青年、サンファン。喧嘩とカツアゲが彼の一日の日課です。
しかし、ある日、大きな抗争に巻き込まれ、多額の示談金が必要になった彼は、強盗事件を起こし、少年院に収監されます。
収監初日から、ボクシング部の男と喧嘩をし、順調ではない生活が始まります。しかし、彼の喧嘩を目にしたボクシング部長は、サンファンにボクシング部加入を勧めます。
ボクシングは、やりたいことなど何もなかった19歳のサンファンに、初めて何かができるという意志と喜びを与えてくれます。
そんなある日、工事現場で働いていた彼の父が事故で急死し、祖母も倒れてしまいます。ショックを受けたサンファンは、父を失った悲しさを忘れ、祖母を一日も早く目覚めさせるために、新人王決定戦に出場することを決意します。
39歳のテシクと19歳のサンファン。新人王戦は二人にとって新しい人生を意味します。
いよいよ新人王決定戦が行なわれ、二人の宿命の戦いが始まります。果たして、チャンピオンベルトは誰の腰に巻かれるのか?そして、二人は第二の人生を迎えることが出来るのでしょうか?
チェ・ミンシクが熱演したテシクという役は、晴留屋明(はれるやあきら)という実存する日本人の話がモチーフとなっています。彼の人生は、テレビや出版物を通じ、多くの国々で紹介されているからか、その感動も倍増します。 |