俳優としての確かな基本技と纎細な感受性、ミュージカルで鍛えられた歌と踊りの実力を兼ね備えた万能エンターテイナーチョ・スンウ。幼い時からミュージカル俳優が夢だった彼は、大学の時に教授の勧誘で偶然応募したイム・クォンテク監督の<春香伝>のオーディションに、1千名余の競争者を退けて堂堂と主演を勝ち取った。
イム・クォンテク監督は、2000年<春香伝>を作った時からすでにチョ・スンウの顔が持った魅力と俳優としての潜在力に対して高い点数をつけた。
その時イム・クォンテク監督はこのように言った。“<春香伝>のオーディションに先立って手の平ほどの小さな写真を見たが、彼の中にイ・モンニョンの顔だけあるのではない。また違う顔が見える。今回はイ・モンニョンだが、次には“拳(下流人生)”だ。”平凡な顔がさまたげになると考えられるスター性とは違い、その中に枠にはまったキャラクターではない多くの顔を演技することができるから、チョ・スンウの平凡さは演技でもっと多くの顔を見せることができる可能性が潜在している武器になるのだ。
彼はデビュー作<春香伝>でカンヌ映画祭のレッドカーペットを踏んだが、<春香伝>のイ・モンニョンのイメージは大きな栄光であると同時に苦痛だったと言う。短くないスランプの時期が来たし、時間が必要だった。
チョ・スンウはそのスランプの時間をミュージカルに没頭してミュージカル界でトップスターの座をつかみまた映画に帰って来たが、2002年<フー・アー・ユー>、、<クラシック>を経てから‘イ・モンニョン’の代わりに‘チョ・スン’と言われるようになった。それくらい<春香伝>のイ・モンニョンのイメージから脱するのに時間がかかったのだ。
アクションならばアクション、メロならメロ、大変だという障害者の演技まで、できない演技がないチョ・スンウ。
“今後見せるものがとても多い”という彼が今夢見ることは、‘スター’ではなく‘俳優’である。演技を通じて自分でも分からない自分の姿を見付けて行く彼の顔から、私たちは無限なる可能性を見ることができる。
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